八木哲也八木 哲也です。地元の愛知県豊田市・みよし市の地方新聞「矢作新報」(H29.1.27)に掲載された私のエッセイ「時々刻々 No.796」をご紹介します。

【「時々刻々 No.796」史上初!全都道府県で有効求人倍率1倍超す】

今年の正月の天候は例年になく穏やかだった。近所の山茶花(さざんか)はこれ見よがしに目いっぱいの赤さで咲き、正月を祝う。今年は何か良いことがありそう――。そんな予感の正月だった。「なんとなく今年はよきことある如し元日の朝晴れて風なし」。石川啄木が頭に浮かんだ。

我が家の周りは土地区画整理事業の真っただ中。1月中に曳家(ひきや)をすることになった。元日、我が家を建てて頂いた古老の大工さんに経緯を話すと、涙を流して喜んでくれた。もう大工は引退したが丹精込めた匠の技の結晶だ。生みの親にとっては、曳家をして残すことは嬉しかったに違いない。大工さんの反応を見て、私も「曳家をしてよかった」と、正月早々から何となくウキウキしている。

1月20日からは通常国会が始まる。さて国民の皆さんは国政にウキウキしてくれるだろうか。今年も課題は多いが、期待を裏切らず、さらに期待以上の働きで応えられるよう頑張りたい。

国会召集日の1月20日は米国の新大統領としてトランプ氏が就任演説する。世界が注目する新政権だ。就任前の彼のツイッターのたった一言で世界中が一喜一憂した。今までの大統領の枠ではとらえきれない、新たな物差しで見る必要がある。歴史の節目になってしまうかもしれない危機感を常に持ちながら、日本は日米同盟の信頼と絆、自由貿易体制の堅持に全精力を上げなければならない。

1月11日、新聞各社が一斉に「天皇陛下の退位」と「19年元日に新天皇、新元号」を報道し、びっくりした。我々国会議員には事前情報も無く、寝耳に水の話だ。陛下の生前退位の問題は国民の皆さんの意見をしっかり聞き、国会の場でじっくり議論すべきだ。既定路線のごとく報道されたことには不快感を覚えた。

経済政策は目に見える形で実績が出ている。就業者数は174万人増加し、失業率も21年ぶりの3%と低水準。有効求人倍率は史上初めて全都道府県で1倍以上。給与・賃金は3年連続2%の賃上げなどデータは顕著だ。だが、まだ「肌感覚で景気が良くなった」と思えない方々もいる。寒い冬を迎えるなか中小企業・小規模事業者や過疎化が進む地方までアベノミクスの暖かさが十分届いていない。政府は中小企業・小規模事業者対策、地方創生に力を入れるが、道半ばだ。米国のTPP離脱で政策路線の変更も避けられない。

昨年12月の日露首脳会談で平和条約へ一歩前進したが、北方4島返還の道はまだ見えない。また暮れには韓国釜山市の日本領事館前に慰安婦少女像が設置された。一昨年に日韓合意もできているのだから、両国の未来を閉ざしてはいけない。安倍政権の目玉、憲法改正は憲法審査会で議論が再開する。世論に耳を傾け慎重で丁寧な検討が必要だ。

書き始めるとやはり課題は多い。時に逆風になる事もある。ヨットは逆風でも前に進む術がある。安倍晋三首相の強いリーダーシップの下、我々と一緒に目標に向かい乗り越えていきたい。解散風も吹くだろう。私は逆風であってもつねに一歩一歩前進します。

政策コラム執筆者プロフィール
八木哲也八木 哲也 愛知11区【衆議院議員】
生年月日:昭和22年8月10日
当選回数:2回
学歴:1972年3月 中央大学理工学部管理工学科卒業
得意な政策分野:経済産業 科学技術・イノベーション 文部科学 地方創生