石破茂会長石破 茂 です。

永田町の耳目は24日に衆議院で、25日に参議院で行われる予算委員会閉会中審査と8月3日にも予想される内閣改造・党役員人事に集中しています。

閉会中審査では、質問者の後ろには国民が居るとの認識を強く持って、質問をはぐらかしたり、相手の挑発に乗ったり難詰したりすることなく、誠心誠意の対応を期待したいですし、与党質問者は与党の姿勢そのものも問われているということを忘れてはならないでしょう。

確かにそのような面があるにせよ、報道を「フェイクニュース」、野党の質問を「印象操作」とするあまり、こちらが同じレベルになってしまうことのないよう、心がけたいものです。

人事については、能力と経験を公正・公平に判断して行う、という当然のことが行われればよいのではないでしょうか。議員それぞれの、党内や委員会、政府内での経験・発言・実績などは相当程度客観的に判断できるものであり、自民党内の当該分野の会議に出席も発言もせず、省庁の所管事項や政策課題も知らず、委員会での発言も全くないような人が仮にいきなり要職に就いてしまえば、国家国民にとっては勿論のこと、本人にとっても大きなマイナスにしかなりません。ポストは国家国民のためにあるのであって、政権や議員のためにあるのではありません。自民党内にはたとえ派手さはなくても、地道にその分野で努力してきた人材が多くいるのであって、是非ともそのような人々に活躍の機会を与えて頂きたいと願っております。

17日の海の日に、水産庁漁業取締船「東光丸」「白竜丸」に乗船してまいりました。農林水産政務次官、総括政務次官(現在の副大臣相当)、大臣を務めた経験がありながら、実際に乗船したのは初めてでした。海洋の秩序維持と言えば、海上保安庁と海上自衛隊を想起しますが、我が国の広大な排他的経済水域において、漁業取締官や取締船の乗員の方々が果たしている役割やその任務の困難性を知って、自分の不明を大いに恥じたことでした。関係諸官の昼夜を分かたぬ取り組みに心から敬意を表すとともに、法令や態勢の整備に努めなくてはならないと思います。

都議会議員選挙後しばらく中断していた憲法についての議論が近々再開される運びとなっています。近刊の「ほんとうの憲法 戦後日本憲法学批判」(篠田英朗著・筑摩書房)、「誰も知らない憲法9条」(潮匡人著・新潮新書)は斜め読みした限り、やや難解かつ従来の思考とはかなり乖離がありますが、頑張って読んでみたいと思います。

その他では「医学の勝利が国を滅ぼす」(里見清一著・新潮新書・再掲)をもう一度読み返したく思っています。

週末は、22日土曜日が第32回やしろ五輪まつり(午後4時・倉吉市)、やず納涼祭ふれあいコンサート(やずふれあい市場・八頭町宮谷)、若桜鉄道グルメ企画・因幡船岡駅ビール(午後7時・若桜鉄道因幡船岡駅前)、若桜町納涼花火大会(午後7時40分・若桜駅前)。

23日日曜日は三重県医師会トップセミナー「人口減少と地方創生」で講演(午後2時・津都ホテル・三重県津市大門)、三重県医師会・三重県幹部との意見交換夕食会(午後5時・津市内)、という日程です。

期数の若い頃は地元での夏祭りの梯子を随分としたものですが、最近はあまりそういう機会が少なくなってしまいました。疑心暗鬼と権謀術数の渦巻く永田町を離れて、懐かしい方々と共に飲み、地元の言葉で語り合うことのできる時間はこの上なく楽しいひとときです。

若桜町のジビエ料理は日本有数の美味しさだと思うのですが、これもとても楽しみにしています。

梅雨が明けた都心は、連日酷暑が続いています。私たちが子供の頃は「涼しい午前中に勉強しなさい!」と言われたものですが、今や午前中どころか早朝から暑い夏になってしまいました。

皆様お元気でお過ごしくださいませ。

政策コラム執筆者プロフィール
石破茂会長石破 茂 鳥取1区【衆議院議員】
生年月日:昭和32年2月4日
当選回数:10回
学歴:1979年3月 慶應義塾大学法学部卒業
得意な政策分野:安全保障・農林水産・地方創生