石破茂会長石破 茂 です。

朝鮮半島情勢は大きく動き出し、トランプ米国大統領と金正恩朝鮮労働党委員長との会談が実現する運びとなりそうです。今後の成り行きは全く不明ですが、「米国まで届くミサイルの開発は中止し、今後の核開発も行わない」という内容で米朝が合意し、北朝鮮の現体制が(条件付きであれ)容認され、韓国や中国もこれを認めるとすれば、核とミサイルの脅威が継続する日本にとっての影響は極めて大きいといわねばならないでしょう。あらゆるケースを想定して対応すべきことは当然のことです。

「同盟とは、共に戦うことはあっても決して運命を共にはしないものだ」というド・ゴールの言葉が想起されてなりません。

森友学園問題を巡っては、値引き疑惑の発覚当時、これを担当していた財務省近畿財務局職員が自殺されるという事態となりました。事の真相は不明であり今後の警察の対応を見る他はありませんが、九頭竜川ダム事件、ロッキード事件など過去においても痛ましい自殺がありました。

佐川国税庁長官が辞任との報道もありますが、辞任の理由を明確にすべきでしょう。

財政、金融、安全保障、働き方改革等々、議論し方向性を定めなくてはならないことが山積している中にあって、森友問題で時間を空費することはもう終わりにしてもらいたいと切に思います。

4日土曜日に、私の地元を走る第三セクターである若桜鉄道に、観光列車「昭和」がデビューし、一連の記念行事に参加してまいりました。

乏しい予算の中、デザイナーの水戸岡鋭治先生が工夫を凝らしてくださり、なかなかの出来栄えでありました。「乗って残そう〇〇線」では地方鉄道の生き残りは難しく、わざわざ行って乗りたくなるような鉄道、乗って行ってみたくなるような地域を創るのは地元の責務です。

しばらく土・日のツアーは満員御礼状態だそうですが、車両そのものは常時運行しておりますので、ご興味のおありの方はぜひお乗りになってみてくださいませ。

何度かゲストコメンテーターを務めた「高嶋ひでたけのあさラジ!」がこの3月30日で終了するそうで、今朝6時半より、私としては最後の出演をしてまいりました。

私たちの年代はラジオ世代の真っただ中で、試験勉強や受験勉強の傍ら、深夜放送をよく聴いていたものです(どちらが主でどちらが従だったのかわかりませんが)。

鳥取はニッポン放送も文化放送も入らず、北朝鮮からの放送などが多く入る中、かなり苦労しながら東京からの電波を受信したものでした。性能の良いラジオ(ナショナルのGXワールドボーイとか東芝IC70とか)が欲しくて、親の歓心を買うべく勉強していたのですが、意外と年代ものの真空管ラジオの方が受信しやすかったりしたことを覚えています。

テレビとは異なり、ラジオはパーソナリティとの直接の繋がりが実感できて、今でもとても好きです。高嶋さんは今年75歳になられるそうですが、まだまだとてもお元気で、お声を聴くと中・高生だった当時のことを思い出して一気に時空を超えるような思いがします。

今回の番組終了はとても寂しく残念ですが、高嶋さんの今後一層のご活躍を期待いたします。

明後日11日は東日本大震災・大津波・原発事故より7年となります。

あの日の記憶は今も強烈で、薄れることはありません。お亡くなりになられた方々の御霊の安らかならんことをお祈りいたしますとともに、今なお苦難の中におられる皆様に心よりお見舞い申し上げます。

週末は、10日土曜日が一般県道鳥取空港賀露線開通式(午前10時・鳥取市とりっこ広場)、鳥取県東部地区自衛隊入隊予定者激励会(午前11時・ホテルニューオータニ鳥取)、盤山会(親族の集まり)総会・懇親会(正午・対翠閣)、鳥取県立歯科衛生専門学校卒業式(午後1時・同校)、若桜町長・町議有志との意見交換会(午後2時半・若桜町内)、八頭町議・自民党員有志との懇談会(午後4時・夢豆庵)、鳥取県の食材とワインを楽しむ会(午後6時半・ホテルモナーク鳥取)。

11日日曜日が滋賀県議会・川島副議長県政報告セミナー、という日程です。

寒さの戻った週末となりそうです。皆様ご健勝にてお過ごしくださいませ。

政策コラム執筆者プロフィール
石破茂会長石破 茂 鳥取1区【衆議院議員】
生年月日:昭和32年2月4日
当選回数:11回
学歴:1979年3月 慶應義塾大学法学部卒業
得意な政策分野:安全保障・農林水産・地方創生