石破茂会長石破 茂 です。

7日木曜日、私が会長を務める自民党ライブ・エンタテイメント議員連盟総会において、チケットの高額転売を規制する「特定興行入場券の転売に関する法律案(仮称)」の概要が承認され、次期通常国会において議員立法として成立させるべく、今後の作業を加速させることとなりました。いわゆる「ダフ屋」的な行為は近年のインターネット社会の進展に伴いその手口が巧妙となっていますが、対応する適当な法律がないため、今回の動きとなったものです。

当初私は、たとえ高額であってもどうしても入手したい人が購入する場合、刑法総論にいう「被害者の承諾」との関係はどうなるのだろうかなどと漠然と考えていたのですが、買い占めにより行きたい人が行けなくなる、アーティストや興行主に入るべき収入が入らず、反社会的団体などの資金源となる、実際の興行において大量の空席が生ずる、などの社会的害悪に着目して、規制の目的を「特定興行入場券の不正転売を禁止するとともに、その防止等に関する施策を講ずることにより、興行に係る入場券の適正な流通を確保し、もって興行の振興に資する」こととしたところです。

当日は、武田鉄矢さん、サカナクションの山口一郎さん、東京オリパラ競技大会組織委員会スポーツ局長の室伏広治さんにもお越しいただき、いつもの自民党の議連とはまた違った雰囲気でした。「三年B組金八先生」で生徒役だった三原じゅん子参院議員と金八先生役の武田さんとの再会など、芸能誌・スポーツ紙的な話題にもなったようです。

実際の作業を取り仕切ってくれている山下貴司衆院議員の尽力に心から感謝しています。

同じく木曜日に日本テレビ系で放映された「出川哲郎のアイアムスタディ」で、出川さんとミサイル防衛や日本の安全保障について語ったのですが、予想外に多くの反響を頂きました。

バラエティ番組に出演することには少しく躊躇いがあるのですが、出川さんの独特の素敵なキャラクターもあって、一般の方のご理解を多少なりとも頂けたようにも思います。政治報道はどうしても政策よりも政局に偏りがちで、事の本質がなかなか伝わらない中、バラエティ番組出演は政策を分かりやすくお伝えするための一手段と割り切る他はないようです。

週末は、9日土曜日が鳥取県トラック協会の陳情・意見交換の会(午前11時半・鳥取県西部トラック事業協同組合・米子市流通町)、平成29年度日本看護連盟中四国ブロック看護管理者・看護教育者看護政策セミナーにて講演(午後1時半・米子ワシントンホテル)という日程です。

今年も余すところあと三週間余りとなりました。

皆様ご多忙の年末、ご自愛の上ご健勝にてお過ごしくださいませ。

政策コラム執筆者プロフィール
石破茂会長石破 茂 鳥取1区【衆議院議員】
生年月日:昭和32年2月4日
当選回数:11回
学歴:1979年3月 慶應義塾大学法学部卒業
得意な政策分野:安全保障・農林水産・地方創生