石破茂会長石破 茂 です。

通常国会が始まり、総理の施政方針演説を受けた本会議での代表質問が行われました。今後の予算委員会質疑においても、論点を拡散させることなく、的を絞った的確な質問と、すれ違いとならない真摯な答弁を期待しています。

私も久しぶりに質問に立ってみたいと思うこともありますが、期数の少ない議員質問の機会を増やすべき等々、質疑者の人選には様々な配慮が必要となりますので、自分の希望ばかりを述べるわけにもいきません。委員席においても、自分ならどう質問するか、どう答弁するかを常に考えていたいと思っております。

沖縄県南城市の市長選挙は、我々の推した現職が65票の僅差で敗れるという残念な結果となりました。

多選批判など敗因はいくつもあるのでしょうし、私がお手伝いに行ったから票が大きく増えるわけでもないことは十分承知していますが、もう数箇所でも街頭でのお願いが出来ていたらと思うととても無念です。

今年の沖縄は選挙イヤーで、11月の県知事選挙の他、南城市に続いて名護、石垣、沖縄、豊見城、那覇の各市でも市長選挙が行われます。本土においてもそうですが、沖縄は保守対革新という単純な構図ではない面が特に顕著であり、それだけに沖縄の自民党は厳しい立場に置かれています。幹事長在任中に沖縄県連に多くのご負担をおかけしたことを肝に銘じ、沖縄の歴史や県民の心情をできる限り理解した上で、今後もお手伝いをしたいと思っております。

23日火曜日にも普天間基地所属の米軍ヘリが不時着し、あまりにも相次ぐトラブルには不信の念を抱かざるを得ません。

現在在沖米軍は準有事の体制をとっているものと思われ、それだけ現場の負担が過大となっていることは事実なのでしょうが、準有事であればこそ整備点検は徹底して行われるべきでしょう。本当の有事の際に、整備の行き届いていない機体に兵士を乗せるなど、本来の米軍においてはありえないことだと思われます。

日本政府として米軍の機体の整備状況を質し、必要であれば日本が整備することも考えなくてはならないように思います。日本の負担は重くなりますし、それに相応しい手当もしなくてはなりませんが、人命にかかわるような重大事故が起これば、日米安保体制そのものが危機に瀕することを強く認識しなくてはなりません。

総理の平昌五輪に合わせた訪韓について、否定的なご意見が多いことはよく承知しておりますが、一旦決めたからには変更すべきではないと思っております。招待を受けたからには礼儀として訪問し、いわゆる慰安婦問題についての先方の誤りを糺し、北朝鮮に対する日本・米国・韓国の連携強化の重要性を正確に認識させるための会談を行うことが国益に適うものと考えております。韓国にも北朝鮮にも利用されることのない、真摯で誠実な日本国の姿勢を国際社会に示す訪韓となることを、心から期待しています。

保守の論客であった西部元東大教授が逝去されました。やはり保守の思想家であった江藤淳氏も自殺の道を選ばれたのですが、己の思想と現実との乖離に絶望されたのかもしれません。三島由紀夫をもう一度よく学ぶ機会を持ちたいなと思ったりもしております。

週末は、27日土曜日が第4回日本ジビエサミットin鹿児島にて一連の関連行事に出席(午前11時・鹿児島市・出水市)。

28日日曜日は中私都(なかきさいち、と読みます)地区親交会時局講演会(午前11時・八頭町中私都改善センター)、「ビートたけしのTVタックル・北朝鮮に立ち向かうには憲法改正が必要?迫りくる有事に備えは万全かSP」出演(正午・テレビ朝日系列・収録)、自民党鳥取市遷喬支部総会・懇親会、「日曜スクープ」出演(午後6時54分・BS朝日)、という日程です。
 
週初めは雪に見舞われた都心でした。週末も各地において荒れ模様となりそうです。皆様お気を付けて、ご健勝にてお過ごしくださいませ。

政策コラム執筆者プロフィール
石破茂会長石破 茂 鳥取1区【衆議院議員】
生年月日:昭和32年2月4日
当選回数:11回
学歴:1979年3月 慶應義塾大学法学部卒業
得意な政策分野:安全保障・農林水産・地方創生