石破 茂 です。
今週も、出張や講演の多い一週間でした。解散前に設定されていた日程が多く、本会議や委員会出席との調整がなかなか困難です。
学園祭シーズンで、今年もいくつかの大学で講演する機会があったのですが、前々回にも記したとおり、国家の独立とは何か、国家主権とは何かについて語っても「そのような話は初めて聞いた」との反応が多く、やがてこれらについて考えたこともない世代ばかりになることを思うと暗澹たる気持ちにもさせられます。大切なものの価値を認識しなければ、やがてそれを失うことになることの恐怖を感じています。
23日勤労感謝の日に「出川哲郎のアイ・アム・スタディ」なる番組の収録で人気タレントの出川氏と「ミサイル防衛と日本の安全保障」というテーマでご一緒したのですが、短時間でわかりやすく、かつ正確に解説することの難しさを改めて思い知らされました。
「北朝鮮が米国や日本を攻撃することには何のメリットも合理性もない、それほど心配する必要はない」との論を唱える専門家もおられますが、メリットや合理性の有無で考えられるのなら歴史上の戦争の大半は避けられたはずであり、このような論には与し得ません。
ここのところ世の中は日馬富士の事件でもちきりのようです。選挙区の鳥取市で起きた事件でもあり、人並みの関心は持っているのですが、どうにも不可解至極でよくわかりません。まず相撲協会において真相が解明されるべきだとのご意見も多いようですが、れっきとした傷害事件であるとするなら警察の手に委ねるべきなのではないのでしょうか。歴史と伝統のある世界だけに、牢固たるしきたりや庇い合いの文化が存在しているということもありうるのでしょう。貴乃花親方がそれに挑戦されることにも、大変な困難があるようです。
週末は、25日土曜日が社会福祉法人関連団体集会にて講演(午後5時・福島市)。
26日日曜日が「時事放談」出演(午前6時・TBS系列・収録)、立正大学熊谷キャンパス開設50周年記念講座で講演(午後1時半・熊谷キャンパスアカデミックキューブA101教室・熊谷市万吉)、夕刻は27日月曜日に仁川で開催される「次世代のグローバルガバナンスと北東アジア協力」フォーラム出席のため成田から訪韓します。月曜日午後には帰国の予定です。
皆様良い週末をお過ごしくださいませ。
生年月日:昭和32年2月4日
当選回数:11回
学歴:1979年3月 慶應義塾大学法学部卒業
得意な政策分野:安全保障・農林水産・地方創生