八木哲也八木 哲也です。地元の愛知県豊田市・みよし市の地方新聞「矢作新報」(H29.11.3)に掲載された私のエッセイ「時々刻々 No.835」をご紹介します。

【豊田市は都市内「地域創生」展開を】

10月22日の投票日は、台風21号の影響で荒れ模様であった。幸いなことに地元では甚大な台風被害はなく、翌日は快晴。近所の柿の木は実を落とすことなく、たわわに輝いていた。

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」と言われる。今回も厳しい選挙であった。小選挙区制度になって以来、巨大組織に立ち向かうには厳しい選挙区なのが私の選挙区だ。一縷の希望をもって、選挙対策本部一丸で頑張ったが選挙区ではまた負け、8連敗。私の不徳の致すところで、申し訳ない。ところがみなさんが一票一票を本当に大切に積み上げていただいたおかげで、比例区で復活当選できた。何とか国政へのパイプを守ることができ安堵している。国政・政権与党へのパイプの有無は故郷の豊田・みよしにとって雲泥の差があると身をもって感じているからだ。

今回の選挙で自民党は改選前と同じ284議席を確保し、安定的与党を維持した。今回の選挙は「国難突破選挙」と猛々しく御旗を掲げたが、都議会選挙惨敗の影響を引きずり逆風だった。他党の敵失でどうにか勝ちが転げ込んできた選挙だった。「勝ちに不思議の勝ちあり」である。結果に驕ることなく、謙虚に、実直に、一票一票期待を込めて投票してくれた人たちを常に忘れない。

いま日本は、人口減少、少子高齢化、経済再生と財政健全化、北朝鮮の核・ミサイルにおける安全保障、外交、憲法改正など多くの課題を抱えている。一歩一歩、丁寧な議論を重ねていかなければならない。

選挙中、たくさんの中小企業、団体を廻った。異口同音に言われたのは、もう少し実感できる景気回復をしてほしいというものであった。アベノミクスで景気は確かに上向いてきた。名目GDPは過去最高50兆円増加、就業者数は185 万人増加、有効求人倍率は都道府県で初の1倍超え、など数字を見れば一目瞭然。アベノミクスの効果の出ている企業と、まだ効果のいきわたっていない中小企業・小規模事業者の間には、明らかなギャップが生じている。これを埋めるのが政治の役割である。大企業を支える中小企業・小規模事業者を元気にすることがアベノミクスの集大成だ。少なくとも豊田・みよしでそうありたい。何となればアベノミクスの1丁目1番地はこの地だからだ。当選後、自民党本部から希望委員会の調査が来た。ためらうことなく「経済産業委員会」を第1希望とした。

他にもこの地域には課題がある。11月に豊田市駅前に「キタラ」がオープンする。中心市街地の活性化に期待するが、それだけでなく、合併した旧町村までその元気を届けてほしい。「地方創生」を言い出して約5年がたつ。どれほど地方が創生したか検証しなければいけない。むしろ豊田市においては、都市内「地域創生」を国県と連携して積極的に展開すべきだ。

そこには、人口減少、少子高齢化、中山間地農林業、産業育成などの課題を抱えている。課題先進地域である。地域の課題こそが国の課題である。これらの課題を認識し国政で頑張る。

政策コラム執筆者プロフィール
八木哲也八木 哲也 愛知11区【衆議院議員】
生年月日:昭和22年8月10日
当選回数:3回
学歴:1972年3月 中央大学理工学部管理工学科卒業
得意な政策分野:経済産業 科学技術・イノベーション 文部科学 地方創生