八木哲也八木 哲也です。地元の愛知県豊田市・みよし市の地方新聞「矢作新報」(R3.1.8)に掲載された私のエッセイ「時々刻々 No.986」をご紹介します。

【「時々刻々 No.986」】牛歩の如く一歩一歩前へ

明けましておめでとうございます。

昨年の元日は雲一つない日本晴れ。私は皇居の宮中参賀に参列していました。陛下のみ言葉を受け、一年の安寧を祈り、身の引き締まる思いがしたことを思い出します。

昨年は宮中参賀後、新幹線に飛び乗りました。車窓から眺めた素晴らしい富士山が目に焼き付いています。「元日の富士にかかれる雲もなし」。思わず句が浮かんだほどです。

その時は「2020年は東京はオリンピック・パラリンピック、豊田市は世界紙フォーラム、世界ラリー選手権(WRC)もある。明るい一年だな」。そんな予感でした。

ところが1カ月もたたないうちに暗雲が立ちこめます。中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスが瞬く間に世界に広がり、日本も飲み込まれました。国際行事だけでなく、地域や諸団体の行事も中止・自粛に追い込まれました。

経済は激しく落ち込み「リーマンショックと東日本大震災が同時に来た」といわれるほどの未曽有の経験でした。
 
9月には自民党総裁選で菅義偉総裁が誕生しました。秋の臨時国会の所信表明で首相はまずはコロナ対策で経済を立て直す、「自助、共助、公助そして絆」と訴えました。予想外は「2050年カーボンニュートラル」の宣言です。「デジタル庁」創設に言及したこととあわせ、前政権でできなかった変革に期待を集めました。

一方で暮れには新型コロナウイルスの第3波が来ました。日々増える感染者数に皆が茫然とし、それに反比例するかのように内閣支持率は急落しました。新型コロナに人類が翻弄され続けた一年でした。

この原稿が掲載されているのは年が明けた令和3年です。新型コロナ対応、経済回復、オリ・パラなど課題は山積です。

1月18日には国会が始まります。いずれの問題ももちろん白熱した議論になりますが、2つの点で日本の大きな岐路になる年だと強調したいと思います。上述した「2050年カーボンニュートラル」と「デジタル庁」です。

カーボンニュートラルに関しては昨年の臨時国会で「気候非常事態宣言」を全会一致で決議しています。今年の通常国会では「温暖化ガスの排出量ゼロ」を法制化します。11月に英国で開くCOP26で世界に日本の覚悟を示します。

デジタル庁も9月1日に500人規模で発足させるために、関連法案を提出します。

この2つは社会・経済を大きく変えます。対応できない企業は生き残れません。政府も民間も強いリーダーシップが必要です。

今年は丑年。牛歩の如く一歩一歩前に進む一年にしたいと思います。コロナ禍で地域や団体の行事の中止が続き、地域の「絆」が心配です。みんなで知恵を出し合い、コロナとうまく付き合いながら生きていく。そうやって「絆」を取り戻したいと願います。

皆様の今年一年のご安寧を、心より祈念いたします。

政策コラム執筆者プロフィール
八木哲也八木 哲也 愛知11区【衆議院議員】
生年月日:昭和22年8月10日
当選回数:3回
学歴:1972年3月 中央大学理工学部管理工学科卒業
得意な政策分野:経済産業 科学技術・イノベーション 文部科学 地方創生